退職を引き止められたら?カウンターオファーへの対処方法を解説

 

退職届を提出し、後は送別会だけ。

そんな時、上司に残ってほしいと言われたら、あなたならどうしますか?

このような場合、待遇改善を条件に退職を引き止める「カウンターオファー」を提案されることがあります。その形は、昇給や福利厚生、昇進、新しい役職、権限の拡大、役割の変更、興味のあるプロジェクトへの参加など様々です。

確かなスキルを持ち、文化的にも合っており高く評価されているなら、雇用主が退職を思いとどまってほしいと感じるのは自然なことでしょう。または、代わりの従業員をトレーニングする時間がないと、判断したのかもしれません。

カウンターオファーは魅力的に見えるかもしれませんが、一度冷静になって他の選択肢について考えることも大切です。

あなたは、現状を変えたいと真剣に考えた結果、応募し面接を受けて、希望する条件に合う企業へ入社することを決めました。最終的に退職をすると決心したのは、かなり前のことです。

だからこそ、新しい仕事を探すことに決めた理由を振り返り、カウンターオファーを受け入れる前に、これらの問題に取り組む約束をしてもらうことをお勧めします。例えば、長期的なキャリア形成が望めない、やりがいを感じられないという問題があったとします。そのような場合は、長期的なキャリアプランを策定し、職務内容や権限を見直してもらう約束を取り付けると良いでしょう。

退職を決心させた問題が改善される可能性があり、主な動機が単なる給料アップではないなら、カウンターオファーを受け入れることはキャリアにとって大きなチャンスになるでしょう。しかし、問題への対処が約束されない場合は、キャリアアップのためにも、上司の申し出に感謝し、次のステップに進むのが最善かもしれません。

また、辞表を提出する前ではなく、なぜ今になって昇給や福利厚生などの待遇改善が提案されたのかということも考える必要があります。

それでも退職を決意した場合は、チャンスを与えてくれたことに感謝をして、退職の意思が変わらないか再確認しましょう。

残ることに決めた場合、信頼を取り戻すため、必死に努力していかなければならないことは肝に銘じておいてください。これからの忠誠心を疑われないために、他の同僚よりも懸命に努力し続けなければならないかもしれません。

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